●ちょうど10歳になる子どもを持つ私としては、 オーガストの事を考えると母親という立場からしても 胸が痛む思いがしたり、また一方で最後まで読んではいないのですが、 彼が自分の現実を冷静に見つめているように思え、 将来の道をしっかり持っているようにも感じられました。 すっかり物語の中に入り込んでしまって 一気に読んでしまいました。イチオシです!
今、日本にいる多感な時期の子どもたちが 自分ってなんだろうって考えてくれるきっかけになればとも思いました。 灰谷健次郎さんの 自分の人生がかけがえのないように、他の人の人生もまた、かけがえがない という詩をふと思い出しました。 究極そう感じてもらえれば嬉しいなあと思ったりもしました。
まわりの登場人物の個性も興味深く、 サマーやジャックの事など続きを読んでみたくなりました。
今井書店グループセンター店 吉儀様
●「WONDER」本当に楽しみにしていました!一気に読んでしました。 面白いです!!!まだまだ読みたくなる魅力にあふれた作品ですね。
オーガストの顔への恐怖感、異形の者へ目を背けてしまう人々。 誰にでもあるその感情、それを取り巻く家族や友人。社会。 非常に大きな背景があるのに、陰湿にならない点が翻訳作品ならではだと思います。 シリアスなテーマを、正面から描いている作品は、力強く雄弁です。この作品のよさを、上手くお客様にお伝えできたら、と思います。
MARUZEN&ジュンク堂書店 梅田店 担当 森口様
●この一冊に出会えたことに感謝。 私は一人の書店員として、2人の子どもを持つ母親として、そしてこの世に生きる一人の人間として、全身でこの本を支持します。
オギーの過ごした10歳の一年間で、彼の家族、先生、友だち、そして彼自身が得たものの大きさは、多分何物にも代えがたいもので。そしてこの物語を読むすべての人も同じ大きな宝物を得られるという幸せをかみしめる。
生まれもっての障がいと折り合いを付けながら生きていくことの困難さ。とくに、顔に障がいを持つことがどれほどの差別やいじめを生むか、想像に難くない。どれほど家族が愛してくれたとしても、一生家の中でだけ生きていくことはできないわけで。だからオギーの両親も彼を中学校へ行かせることに決めたのだけど。その選択と、そして選んだ学校の校長の素晴らしさが生んだ奇跡。
自分ならどうするか。ずっとそう自問しながら読んでいた。障がいを持つ子の両親なら、姉なら、友だちなら、そしてオギー自身なら…私ならどうしただろう。それぞれが語る章を読むとよくわかる。誰もが驚き、困惑し、悩み、もがき、苦しみ、そしてその中で一つの光に向かって進んでいく。その光の元にあるのは「勇気」。一人の少年と、彼の周りにいる心優しい人たちによって照らされた「勇気」という道をこの世に生きる全ての人が歩んで行けたとしたら。きっと今よりもずっと優しい世界になる。
彼は奇跡である。だけどこの奇跡が「あたりまえ」のことになったとき、世界は愛と平和に満ち溢れたものになるのだろう。そんな日が来るまで私はこの物語を一冊ずつ手渡していくだろう。
精文館書店中島新町店 久田様
●ただただ素晴らしかったです。こんなにずっと泣きながら読む本て珍しい、と冷静に思いながらも、涙が止められませんでした。でも、すごく泣けるのに、明るい本でした! 最後は人、というか、オギーの魅力が周囲を変えていく。人間が影響し合い、成長できること自体、私は忘れてしまっていました。
この本を読んで、皆が暗黙で思ってても言わないことにしていることを、あえて言う勇気を持とう、タブーにされていることでも、感覚的におかしいと思ったら、自分を信じて行動しようと、あらためて思いました。それと、kind personになる! 英語のkindって訳すのが難しいけど、kind=親切だと、ちょっとよそよそしさを感じるし、やさしいだと、やわな感じがしますが、勇気を持ったやさしさなんですね。まさにこの本に書かれているように。
何かを見て思わず目をそらしてしまったこと、誰にでもあると思う。逆に、じっと見てしまったことを後でずっと悔やんだり。だからこそ、オギーや家族の苦悩が多くの人の胸を打つのでしょう。長く読み継がれていく作品だと信じています。
30代女性
●昨日から読み始め…先ほど読了しました!!!
とてもよかったです。←陳腐な言葉でスミマセン。
オギーをはじめ、登場人物が皆、ちゃんと描き分けられていて、それぞれの心境もよく伝わってきました。 トゥシュマン先生もすてきな大人だし、パパとママもナイス! こんな親だったら、と思わずにいられません(笑)。
「よい子どもの本にはよい大人がいる」という定説通りの作品ではないかな。
いじめの描写もなんだかリアルだけど、ジメジメしすぎない描き方が素晴らしい。
最後はハッピーエンドでよかった。 オギーの気持ちは、普遍的なものと思います。 彼の顔の描写はかなり独特だけど、それはフィクションの中で際立たせるためだけって気がするし。 多かれ少なかれ、彼と同じような思いをしている(したことのある)人は多いのではないでしょうか。 オギーに感情移入していたのでジャックがハロウィンの時に言ったセリフには、ホントにショックを受けました。 信じていたのに…って。ああ、わたしはなぜかわかりやすく、主人公に同化して読むことが多いのです。 重い主題を軽やかに描いた、良品と思いました。 会話のテンポもとてもいい。 10代の人たちの感想が聞いてみたいです。 続編もあるのですか。ジュリアンの心境、とても知りたいです。 そうそう、軽やかな文体で読みやすいせいもあってか、あの学校の仲間になった気分でした。 もうとっくにそんな年は過ぎているというのにね…。 多くの子どもの手に渡るといいなと思います。
教文館ナルニア国 菅原様
●「WONDER」本当に楽しみにしていました!一気に読んでしました。 面白いです!!!まだまだ読みたくなる魅力にあふれた作品ですね。
オーガストの顔への恐怖感、異形の者へ目を背けてしまう人々。 誰にでもあるその感情、それを取り巻く家族や友人。社会。 非常に大きな背景があるのに、陰湿にならない点が翻訳作品ならではだと思います。 シリアスなテーマを、正面から描いている作品は、力強く雄弁です。この作品のよさを、上手くお客様にお伝えできたら、と思います。
MARUZEN&ジュンク堂書店 梅田店 担当 森口様
●この一冊に出会えたことに感謝。 私は一人の書店員として、2人の子どもを持つ母親として、そしてこの世に生きる一人の人間として、全身でこの本を支持します。
オギーの過ごした10歳の一年間で、彼の家族、先生、友だち、そして彼自身が得たものの大きさは、多分何物にも代えがたいもので。そしてこの物語を読むすべての人も同じ大きな宝物を得られるという幸せをかみしめる。
生まれもっての障がいと折り合いを付けながら生きていくことの困難さ。とくに、顔に障がいを持つことがどれほどの差別やいじめを生むか、想像に難くない。どれほど家族が愛してくれたとしても、一生家の中でだけ生きていくことはできないわけで。だからオギーの両親も彼を中学校へ行かせることに決めたのだけど。その選択と、そして選んだ学校の校長の素晴らしさが生んだ奇跡。
自分ならどうするか。ずっとそう自問しながら読んでいた。障がいを持つ子の両親なら、姉なら、友だちなら、そしてオギー自身なら…私ならどうしただろう。それぞれが語る章を読むとよくわかる。誰もが驚き、困惑し、悩み、もがき、苦しみ、そしてその中で一つの光に向かって進んでいく。その光の元にあるのは「勇気」。一人の少年と、彼の周りにいる心優しい人たちによって照らされた「勇気」という道をこの世に生きる全ての人が歩んで行けたとしたら。きっと今よりもずっと優しい世界になる。
彼は奇跡である。だけどこの奇跡が「あたりまえ」のことになったとき、世界は愛と平和に満ち溢れたものになるのだろう。そんな日が来るまで私はこの物語を一冊ずつ手渡していくだろう。
精文館書店中島新町店 久田様
●ただただ素晴らしかったです。こんなにずっと泣きながら読む本て珍しい、と冷静に思いながらも、涙が止められませんでした。でも、すごく泣けるのに、明るい本でした! 最後は人、というか、オギーの魅力が周囲を変えていく。人間が影響し合い、成長できること自体、私は忘れてしまっていました。
この本を読んで、皆が暗黙で思ってても言わないことにしていることを、あえて言う勇気を持とう、タブーにされていることでも、感覚的におかしいと思ったら、自分を信じて行動しようと、あらためて思いました。それと、kind personになる! 英語のkindって訳すのが難しいけど、kind=親切だと、ちょっとよそよそしさを感じるし、やさしいだと、やわな感じがしますが、勇気を持ったやさしさなんですね。まさにこの本に書かれているように。
何かを見て思わず目をそらしてしまったこと、誰にでもあると思う。逆に、じっと見てしまったことを後でずっと悔やんだり。だからこそ、オギーや家族の苦悩が多くの人の胸を打つのでしょう。長く読み継がれていく作品だと信じています。
30代女性
●昨日から読み始め…先ほど読了しました!!!
とてもよかったです。←陳腐な言葉でスミマセン。
オギーをはじめ、登場人物が皆、ちゃんと描き分けられていて、それぞれの心境もよく伝わってきました。 トゥシュマン先生もすてきな大人だし、パパとママもナイス! こんな親だったら、と思わずにいられません(笑)。
「よい子どもの本にはよい大人がいる」という定説通りの作品ではないかな。
いじめの描写もなんだかリアルだけど、ジメジメしすぎない描き方が素晴らしい。
最後はハッピーエンドでよかった。 オギーの気持ちは、普遍的なものと思います。 彼の顔の描写はかなり独特だけど、それはフィクションの中で際立たせるためだけって気がするし。 多かれ少なかれ、彼と同じような思いをしている(したことのある)人は多いのではないでしょうか。 オギーに感情移入していたのでジャックがハロウィンの時に言ったセリフには、ホントにショックを受けました。 信じていたのに…って。ああ、わたしはなぜかわかりやすく、主人公に同化して読むことが多いのです。 重い主題を軽やかに描いた、良品と思いました。 会話のテンポもとてもいい。 10代の人たちの感想が聞いてみたいです。 続編もあるのですか。ジュリアンの心境、とても知りたいです。 そうそう、軽やかな文体で読みやすいせいもあってか、あの学校の仲間になった気分でした。 もうとっくにそんな年は過ぎているというのにね…。 多くの子どもの手に渡るといいなと思います。
教文館ナルニア国 菅原様